犯人とはコミュニケーションが取れていて、17日の段階では『何時に出るよ』と自ら言っていたそうです。でもその時間になっても出てこず、『やっぱり何時に出る』と別の時間を言うんです。女性の生存は確認できているといい、『はい』とか簡単な返事をしており、声は確認していた。女性に大きな傷がなく命に別条がないとみられるので、時間を引き延ばしていました」(捜査関係者)

 だが17日未明の時点では、埼玉県警は現場の報道陣に対して「夜明けまでには解決させる方針だ」と、事件の早期解決を匂わせていたという。

「事件が起きてからずっと、付近は封鎖されたまま。事件現場は駅前ということもあり、人が動き出す時間帯までに解決させないと、周辺が大混乱するとみたのでしょう。でも、結果的に何もできなかったようです。深夜には捜査員が行き交い、バタバタする場面もありましたが、明け方以降はぱったり動きが止まっていました」(マスコミ関係者)

 一体なぜ、ここまで時間がかかったのか。前出の捜査関係者は、漫画喫茶の構造が突入を難しくさせていたのではないかという。

「狭い部屋ですが、中の動きがわかりません。ちょっとでも壁を壊したり、鍵を壊すなどの動きがわかったら犯人が何をするかわからない。飲み物や食料の差し入れを頻繁にできればチャンスが生まれるのですが、犯人も警戒していると予想された。犯人はトイレにも行けていないはずなので、室内は過酷な状態。ひとまず、犯人の体力が無くなるのを待っていたようです」