北大路魯山人の毒舌・皮肉(グルメ漫画『美味しんぼ』海原雄山のモデル)
大抵は欲する美食とは縁遠い雑物を食事として堪え忍んでいるというのが、実際の生活になっている。あるいは無神経なるが故に、無頓着に過ごしている。そのいずれかである。 それも貧者であれば思うにまかせぬということもあろうが、相当の富者にして、食の自由を知らずじまいに過ごしている者があるのは、まことに気の毒のかぎりである。それにこういう人々には、決ってなんらかの持病があるのを見逃すわけにはいかない。
出典 『味を知るもの鮮し』
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日本のガストロノミーや料理人、陶芸家なら読んでおきたい昭和の偉大な芸術家で美食家の著作から辛口コメントをピックアップ。痛快?傲慢?星岡茶寮の料理人や料理研究家から外国かぶれの食通気取りまでバッサリ!出典は日本料理の要点、フランス料理について、味覚馬鹿、デンマークのビールほか。