以上のように、『ヨハネの黙示録』は、カタストロフィーやこの世の終わりだけを語るものではなく、その後に訪れる「千年王国」を経て、新しい世界の到来を示す救済の書です。しかし、その救済の前に起こる破滅的な災害の模様が、想像を絶する衝撃的な内容であるため、「黙示録」は「世界の終わりの大災害」とイコールとなってイメージされるものと考えられます。