昨年のアジア繊維学会で私が講演したのは、普通、ポリエステルを染めるには120度ぐらいの高い温度が必要ですが、安全な有機溶媒を使い、常温で繊維を延伸しながら、分子の配向と結晶化と染色を同時に行う技術の開発を行っています。この技術を応用すれば、今後、人工毛の色についても一人一人の髪に本当に合わせたものができるようになるという可能性がありますね。