大阪市の松井一郎市長、大阪府の吉村洋文知事がアンジェスのワクチンにえらくご執心で、安倍晋三首相のアビガン(別名アベガン)と同じ様相を呈している。トランプ米大統領の発言にもみられるように、コロナ治療薬とワクチンはどうしても政治がらみになるが、アンジェスDNAワクチンは、さしずめ“日本維新の会推奨”なのである。

 アンジェスは創薬ベンチャーという触れ込みだが、19年12月期の売上は3億2600万円、32億円の営業赤字。20年同期の売り上げ予想はわずか1億円。50億円の営業赤字を見込む。

 ワクチンには厳格な安全性が求められる。他のワクチンでは、承認後に死者が出たケースもある。スケジュールありきであってはならない。もしアンジェスがDNAワクチンの開発に失敗したら、株価は崩落するだろう。

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