「ファイブ・アイズ」が日本とより緊密な協力を目指している間接的な兆候は、2018年10月に日本がはじめて多国間机上演習「シュリーバー・ウォーゲーム」へ招待されたことだ。2001年にはじまったこの「ウォーゲーム」は、主に「ファイブ・アイズ」の加盟国間で開催されている。日本の参加者らの課題は、米国の宇宙通信機器が攻撃された場合に、日本の衛星システムがどのようにして米国を援助できるかをモデル化することだった。

日本は2019年の「防衛白書」で優先課題として宇宙技術やサイバーセキュリティ、電磁波技術の分野での自国の防衛能力の強化をあげている。これは「ファイブ・アイズ」の優先領域ともほぼ一致している。