安倍政権の全体像は今井氏が描いている、という声は以前からあった。経済政策「アベノミクス」を立案したり、16年のG7首脳会議(伊勢志摩サミット)で各国首脳に世界経済危機の予兆があるとする通称「今井ペーパー」を配ったり、17年に予定されていた消費税アップの延期を進言したのも今井氏とされる。
 首相の密命を帯びて極秘に外国を訪問したり、最近では東京都知事選の候補者選定に絡み、首相の名代で小池百合子都知事と会っているという情報がある。2年前、安倍首相が外部の人に「最近、今井ちゃんが僕に厳しい」と漏らした話が今井氏の耳に入り「総理にお仕えすることに命を懸けている。総理がそんな姿勢だったら今すぐ秘書官を辞める」と啖呵を切り、首相が謝った、との情報が永田町を駆け巡った。今回の情報と照らし合わせると、あながち嘘でもないようだ。