「安倍官邸の最高権力者」の異名を持つ今井尚哉首相秘書官(政務担当)兼首相補佐官と安倍晋三首相の「一心同体」関係は、これまで何度もメディアに登場しているが、最近の極秘情報では今井氏が首相を叱りつけている場面が少なからずあるという。官邸内の事情にアプローチできる立場の人が秘かに耳打ちしてくれた。個別的事柄については明らかではないが、首相執務室で今井氏が安倍首相に面と向かって「総理、それは間違っています」と声を荒らげて指摘することもしばしばらしい。
今井氏は東大法卒、経産省のキャリア官僚で、06年発足の第1次安倍内閣で事務の首相秘書官を務めた。首相退任後も失意の安倍氏に寄り添い、一緒に高尾山に登ったりしていた。第2次安倍内閣で、安倍氏のたっての希望で同省を辞し政務の秘書官に引き抜かれた。伯父は高度成長期に通産事務次官だった今井善衛氏、叔父は元経団連会長の今井敬氏だ。