宅配ピザチェーン2位のMPK(ミスターピザ・コリア)グループ会長(68)によるビル警備員暴行事件は、今日の両班の横暴さを如実に示す。
事件は4月3日の夜、ソウル・西大門(ソデムン)の雑居ビルで起きた。このビルには、MPKの新しいテナントが入っており、会長は側近をつれて視察に訪れた。午後10時、ビル警備員はいつもの通り、ビル正面のシャッターを下ろした。その後も、入居者は横の通用口から外に出られる。
視察を終えて帰ろうとした会長は、シャッターが下りていることに腹を立てた。「俺様がまだこのビルの中にいるのに、なぜシャッターを下ろしたのだ」というのだ。念のために述べておくが、MPKはこのビルの所有者ではない。ただの店子(たなこ)だ。
警備員(59)は呼びつけられ「頬を殴られるなど、侮辱的な暴行を受けた」と述べている。
MPK側は「(会長は)手を上げたが、周りの人がすぐに止めた。警備員とはもみ合い程度で済んだ」と弁明している。仮にMPKの言う通りだとしても、「俺様が…」の“両班意識”は明らかだ。