習氏は、李克強氏ら党内のライバルと比べて、いくつかの大きなコンプレックスがあるといわれている。まずは十五歳から二十二歳まで農村部に下放され、その間、ほとんど勉強できなかった点。二十二歳のときに特別推薦で名門、清華大学に入学したが、失脚した父親に同情する党幹部の配慮によるものといわれた。「文化大革命中に入学した大学生には学力がない」というのが現在の中国で常識になっているため、同世代の政治家はほとんどその後、受験を経て大学に入り直しているが、習氏はそれをしていない。