この裁判の原告側弁護士の一人・リッツバーグ氏はとても優秀な弁護士で、「発ガン性商品の不法行為を問う訴訟」を専門としている。上に紹介したIARCによるグリホサートの分類を報道で知り、モンサント社を相手に訴訟を起こすことを決め、原告の一般公募を開始した、といういきさつがある。

 裁判の結果は厳正に受け止めるべきだが、「ラウンドアップに発ガン性がある」とか、「健康を害する農薬である」とかの結論が出たのではない。モンサント社は陪審の判断を不服として控訴している。