民法は択一式・記述式あわせて76/300点の配点があり,行政法に次いで2番目に多く配点が振られているため,しっかりと対策をすることが必要です。
 しかし,近時の行政書士試験は法令等科目の問題の難易度が上がり,特に,民法においては,その傾向が顕著です。
 難易度が高くなった理由として,民法は複雑な事例問題を素材として知識の正確性を問う傾向にあることが挙げられます。事例問題形式で問われた場合には,その事例で問題となっている条文や判例が何かを発見するところから始めなければならず,知識だけでは歯が立ちません。
 また,加えて,民法は過去問の知識が再度問われることが少なく,過去問対策が必ずしも得点に結びつくわけではないということも挙げられます。
 結局民法で点数を稼ぐためには,知識を使いこなすことができるレベルにまで「理解」を高めるしか方法がありません。