農業従事者の「高齢化」も深刻な問題です。平成27年の農業就業者の平均年齢は67歳と、平成23年に比べ1.1歳高くなっています。一方で、農家世帯員である「新規自営農業就農者」と、土地や資金を独自に調達し新たに農業経営を開始した「新規参入者」のうち49歳以下の割合は、5年前と比べてそれぞれ+10.6%、+25.6%と増えており、全体的に若い新規就農者が増えている傾向にあります。

耕地面積については、平成23年に比べ縮小していますが、一経営体当たりの耕地面積は拡大していることから、農業の大規模化が進んでいることが分かります。

高齢化による農業人口低下と若者農業従事者の増加により、「土地が余った」「土地が欲しい」という声が目立つようになった。
また、法人利用においてはできる限り広い土地を求める傾向にあるため、農地の集約を制度化するのは急務であった。