先天性プロテインC欠損症(ヘテロ接合体:プロテインC活性が半減)の患者様に対して、ワーファリンを投与しますと、全てのビタミンK依存性凝固阻止因子活性が低下する前に、半減期の短いプロテインCが速やかに低下してしまいます。

プロテインC活性は、ワーファリンによってさらに低下して0%に近づいてしまいます。この時にみられる著しい血栓性病態のことを、電撃性紫斑病(purpura fulminans)と言っています。紫斑病とは言っても、本態はDICと類似した著しい血栓傾向です。