「そもそも人は、恐怖対象に対して強い関心があるんです」と山根さん。
例えば断崖絶壁。怖いと分かっていても崖の下をのぞきたくなる。このように、恐怖と好奇心は本能的に共存しているのだそう。
映画や怪談は「安全が保障された恐怖」。逃げなくていいと分かっているだけに、正体を見たい、接近したいという好奇心が強く湧いてくるのだとか。それも怖ければ怖いほど…。
「怖くないと分かっているお化け屋敷にはお金を払ってまで入りたくないですよね。いきなりうわっとお化けが出現するワクワク感を求めるんです」