慢性心不全の心臓は常に頑張らされていることになりますので,β遮断薬で無理をさせないようにするというのが治療の原理となります

以前は,機能の低下した心臓に対して,心臓を頑張らせない薬を使うことは禁忌のように考えられていました。しかしこの15年くらいの間に考え方がガラリと変わり,体を動かしたりするたびに苦しい思いをして頑張っている機能の低下した心臓は,β遮断薬を使用してあまり頑張らないようにしておいたほうが長持ちすることがわかってきました。