「ばいばい」
小さくなる気配にそう挨拶していると、いきなり強く揺さ振られた。
ハッとして身構えると、揺すっていたのは先に寝ていた筈の仲間だ。
目が合うや否や、凄い勢いで問い質される。
「お前!今一体何と話してた!?」
「何とって・・・あれ?」
そこでようやっと思考がはっきりし、
明瞭にものが考えられるようになる。
「えっ今、僕、何かと会話してたの!?
夢見てたんじゃなくて!?」
気が付くと残りの皆もテントから顔を出し、
こちらを恐ろし気に見つめている。
彼を揺すり起こした者が、次のように教えてくれた。