【洒落怖】 火の番(山・中編)
声の主は、頻りと火を消すように勧めてきた。 「火の番なんか止めちゃえよ。もう眠いんだろ。寝ちゃえよぐっすりと」 「んー、そうしたいけど、そういう訳にも行かないんだよね」 「俺が消してやろうか?」 「んー、遠慮しとくよ」 「消すぞ」 「んー、でも直ぐまた点けるよ、暗いの嫌だから」 「一度消えた火は直ぐ点かないぞ。無駄だからもう寝ちゃえよ」 「んー、ライターもあるし、火種があれば直ぐ点くよ」 「ライターか。それがあれば直ぐに火が点くのか」 「んー、点くと思うよ。簡単に山火事になるぐらい」
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幽霊・妖怪・悪魔・人間などが関わる怖い話や都市伝説や時空系などの不思議な話を単発で紹介します。