「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら、

全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、
猛スピードで走ってくる。

奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、俺と目も合いっぱなし。

ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、
急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。