おばさんは飛び起きました。全身汗でびっしょりです。

「その時ね、私思ったのよ。あの幼虫はね、赤ちゃんだって。

 どうしてか分からない。

 人間の姿なんてもちろんしてなかったし、泣き声は獣のようだった。

 でもね、絶対赤ちゃんだと思ったの。

 すごく不吉に感じて、その後せっかく連絡してきてくれた幼馴染に、
 怖くて連絡できなかったの」