誰かに投げようにも、そこは母親。

とっさに娘より幼馴染のほうを見ました。

投げようとしても、幼虫のようなものは絡み付いて離れません。

それを見て幼馴染は、ケラケラと狂ったように笑います。

その目は全部黒目で、穴が開いてるようです。

幼虫の鳴き声と、幼馴染の幼い子供の笑い声が響くように重なります。