俺「布団で寝たらいいですよTさん」

T「ん、ああ、スマンな…」

Z「明日も仕事だし、俺らも寝るか」

この部屋ではとても眠れるような気分ではないが、
俺とZも毛布を借りて寝ることに。

なんとなくカーテン側はイヤだったので、離れてソファーに横になった。

俺の様子が変だったのか、Zが小声で聞いてきた。

「なあ…何か見たのか?」

俺も小声で返す。

「ああ、ここに入る前に気味悪いのを…Zは?」

「特に無いって。俺は見れないもん、嗅げるだけ」

「…何度聞いてもわかんねーよソレ…あの、
 さ、幽霊ってどんなニオイなの?」

「…それぞれだな、モノによるよ。
 一つ言えるのは、人間のニオイじゃないって事かな」

それは少しわかる。俺も霊は人間には見えないから。