最初Bは、私がからかっていると思っているような態度でしたが、
だんだんと真剣な顔つきになってきました。
というのは、Bは霊感が少しあるやつで、
私達に起きたことが尋常では無いとピンと来たようです。
Bは「とりあえず、そのビルに行ってみよう」と言いました。
私は嫌だと言いましたが、「Aをほっとけないだろ」という言葉を聞いて、
「確かにそうだ。Aは何かに憑かれたのかもしれない」
と思い、件のビルまで行きました。
先刻と同じように階段を上ってみると、
3階にはCD屋さんへと続く扉がありました。
4階に上ってみるとゲームセンターになってて、そこも普通に入れました。
階段はそこで終わり。4階建てのビルでした。
私達は首を横にひねりましたが、
その日はとりあえず家に帰ることにしました。
明日もしかしたらAは、普通に学校に来るかもしれないと思ったからです。