「ええからお前らは帰れ。こっちから出て、
 神社の裏から社務所入って、ヨリエさんに見てもらえ。
 あと、おい!」

と、いきなり私を捕まえ、後ろ手にひねり上げられました。

後ろで何かザキっと音がしました。

「よし行け」

そのままドンと背中を押されて私たちは、
わけのわからないまま走りました。

それから裏の山に上がって神社の社務所に行くと、
中年の小さいおばさんが白い服を着て待っていました。

めちゃめちゃ怒られたような気もしますが、
それから後は逃げた安堵感でよく覚えていません。