でも大声が出せないのですぐに飽きてきて、
5人で家捜しを始めました。
すぐCが「あれ何や」と、今いる部屋の壁の上の方に気が付きました。
壁の上部に、学校の音楽室や体育館の放送室のような感じの
小さな窓が二つついているのです。
「こっちも部屋か」
よく見ると壁のこちら側にはドアがあって、
ドアはこちら側からは本棚で塞がれていました。
肩車すると、左上の方の窓は手で開きました。
今思うと、その窓から若干悪臭が漂っていることに、
そのとき疑問を持つべきでした。
それでもこっそり酒を飲みたいという願望には勝てず、
無理矢理窓から部屋に入りました。