実際はもっと田舎のヤンキー口調で方言も入ってたけど、
大体こんなことを叫んだ。

と言うか、この叫んだ内容は私は全然知らなかった。

Bさんが私の友達を苛めてなくした事も、
いつもくれるお菓子が盗品だった事も。

パニック状態だったのに更にパニックに陥って、そこから何も覚えてない。

たぶん気を失ったんだと思う。

目が覚めたらもう朝で、泣きはらした母親とげっそりした父親がいた。

そして、

「病院から連絡があった。お姉ちゃんは足を折っただけだよ。
 お昼になったらお見舞いに行こう」

って言ってくれた。

そして、そのときは理解できなかったけど、

「A君にお礼を言いなさい。その指輪は一生大事にしなさい」

って言われた。