本当に終ったのか……俺には分からない。

篠塚先生はその三ヶ月後、他界されてしまった。

敬愛すべき篠塚先生、もっと多くの事を教えて欲しかった。

ただ、今は終ったと思いたい。

篠塚先生のお葬式から二ヶ月が経った。

寂しさと、大切な人を亡くした喪失感も薄れ始め、俺は日常に戻っていた。

慌ただしい毎日の隙間に、ふとあの頃を思い出す時がある。

あまりにも日常からかけ離れ過ぎていて、
本当に起きた事だったのか分からなくこともある。