菊地曰く、

「ちゃんとボコボコにしといたから勘弁してくれ!」との事。

でも、こんな状況を招いたのが自分の情報だってのには参ったから、
今度は持てる人脈を総動員したが
……こんなことに首を突っ込んだり聞いた事がある奴が
回りにいるはずもなく、多分とか~だろうとかってレベルの情報しか無かったんだ。

だから、

『何か条件が幾つかあって、偶々揃っちゃうと起きるんじゃないか』

としか言えなかった。

その後、俺は篠塚先生の言い付けを守って、毎月一度篠塚先生を訪ねた。

最初の一年は毎月、次の一年は三か月に一度。

菊地も俺への謝罪からか、何も無くても家まで来ることが増えたし、
篠塚先生のところに行く前と帰ってきた時には、必ず連絡が来た。

アイツを見てから二年が経った頃、篠塚先生から、

「もう心配いらなそうね。義満ちゃん、これからはたまに顔出せばいいわよ。
 でも、変な事しちゃだめよ」

って言ってもらえた。