「あら、ごめんなさい。また怖くなっちゃうわよね。
でもね義満ちゃん、ここには沢山の苦しんでる人がいるの。
その人達を少しでも多く助けてあげるのが、私達の仕事なのよ」
多分だけど、篠塚先生の言葉にはアイツも含まれてたんだと思う。
「義満ちゃん、もう少しここにいて勉強しなさい。折角なんだから」
俺は篠塚先生の言葉に従った。
あの時の事がまだまだ尾を引いていて、まだここにいたいって思ってたからね。
それに、一日はあっという間なんだけど……何て言うか、
時間がゆっくり流れてような感じが好きだったな。
そんなこんなが続いて、結局三ヶ月も居座ってしまった。
その間篠塚先生は、こっちには顔を出さなかった。
やっぱり篠塚先生の言葉がないと不安だからね。