【洒落怖】 リアル (名作・長編)
厳しい生活の中にいたからなのか、 場所がそうだからなのか、あるいは篠塚先生の話があったからなのか、 恐怖は大分薄れた。 とは言うものの、ふと瞬間にアイツがそばに来てる気がしてかなり怯えたけど。 本山に預けてもらって一ヶ月経った頃、篠塚先生がいらっしゃった。 「あらあら、随分良くなったみたいね」 「えぇ、篠塚先生のおかげですね」 「あれから見えたりした?」 「いや……一回も。多分成仏したかどっかにいったんじゃないですか? ここ、本山だし」 「そんな事ないわよ?」 顔がひきつった。
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幽霊・妖怪・悪魔・人間などが関わる怖い話や都市伝説や時空系などの不思議な話を単発で紹介します。