「でも何もされてないわよねぇ?」

「いや……首から血が出たし、
 それに何かお札みたいなの捲ろうとしてたし。
 明らかに普通じゃないし……」

「そうよねぇ。でも、それ以外は無いわよねぇ」

「……」

「難しいわねぇ」

「あの、よく分からなくて……すいません」

「いいのよ」

篠塚先生は、俺にも分かるように話してくれた。

諭すっていった方がいいかもしれない。

まず、アイツは幽霊とかお化けって呼ばれるもので間違いない。

じゃあ所謂悪霊ってヤツかって言うと、
そう言いきっていいか篠塚先生には難しいらしかった。