俺も今度はゆっくりと、出来るだけ落ち着いて答える事だけに集中した。

まぁ……考えるのを諦めたんだけどね。

「そうね。どうして?って聞いてたわね。何だと思った?」

さっぱり分からなかった。考えようなんて思わなかったしね。

「??……いや……、ぅぅん?……分かりません」

「義満ちゃんはさっきの怖い?」

「怖い……です」

「何が怖いの?」

「いや……、だって普通じゃないし。幽霊だし……」

ここらへんで、俺の脳は思考能力の限界を越えてたな。

篠塚先生が何を言いたいのかさっぱりだった。