日本におけるコンピテンシー評価の現状
日本ではコンピテンシーのモデル化がブームになったが、導入企業の多くが運用で困惑している。例えば、元ヘイグループの重田孝夫氏は、「コンピテンシーを作っても採用に使う程度であって現場でほとんど活用できない」とコメントしているし、筆者が導入企業に話を聞いてもそ、いう声がほとんどだ。作成されたマニュアルが配布されても、実際のところ、何に使うのか、現場の管理者には分かりにくい。その評価方法である行動インタビューにしても360度評価にしても、ともに煩雑で厄介なうえ、面倒であって、とりわけ360度評価には現場の抵抗も大きい。
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