ついにこの日が来てしまった。レバ刺し好きの間では長年語り継がれるであろう2015年6月12日、レバーなど豚の生食が完全に禁止される日である。
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飲食店などで豚のレバーを提供する場合は63度で30分以上の加熱が義務付けられ、違反した場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金
事の発端は2011年、焼肉チェーン店が不衛生な環境で調理した牛肉のユッケがもとで、集団食中毒が発生、5名の人が亡くなったことだった。これにより牛肉の生食には加熱を含む厳しい調理条件が定められ、実質的に牛のレバーを生で食べることはできなくなってしまった。
結果、牛レバーの代替品として人気が高まり、定番のメニューとなっていったのだが、ついに厚労省により、豚レバーも加熱が義務付けられることになってしまった。
今回禁止としたのは健康保護のため。豚の生レバーにはサルモネラ属菌やカンピロバクター・ジェジュニ/コリなどによる食中毒のリスクがあり、また豚の生肉はE型肝炎ウイルスに感染するリスクもあるとして以前から問題視されていた。
馬や鳥の生レバーについては、食中毒の事例はあるもののE型肝炎ウイルスに感染するリスクは少ないとして、現状規制の予定はないという。
出典 hitosara.com
出されたものは、調理基準通りにレバーをゆっくり加熱したもの。しっとりとした食感とレバーの甘みがたまらない一品だった。これならレバ刺しの替りどころか、さらなる人気メニューになることは間違いないだろう。
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