5秒ルール(ごびょうルール)とは古くから存在している迷信である。食品については日本だけでなく北アメリカからイギリスまで世界的規模で認知されている
アメリカの大学の寮では、普段は「5秒ルール」だが、酔っ払いには「10秒ルール」が適用されるそうだ。逆に日本だと、清潔好きな国民性のためか、もっとも厳格な「3秒ルール」が多く使われている。
5秒ルールはアイスクリームや湿ったキャンディーなど粘着質な食品ではめったに使われない。またトーストがバターを塗った面を下にして落ちた場合もめったに使われない。また、他人が手をつけた食品にもめったに使われない。
2004年のイグ・ノーベル賞の公衆衛生賞は米女子高生のジリアン・クラークさんに輝いた。その業績は「『5秒ルール』の妥当性(だとうせい)の研究」−−そう、食べ物を床に落としても5秒以内に拾い上げれば食べても大丈夫という、あれである
2003年、当時高校3年生だったジリアン・クラークは、アメリカのイリノイ大学の夏季研修でハンス・ブラシェク教授のもと、キャンパス内のさまざまな場所の床から微生物を検出しようとしていた。その結果、ほとんどの床からバクテリアは検出されることは無く、きわめて清潔だという結論になった。
クラークはさらに「5秒ルール」を検証したいと思い、2インチのタイルとクッキーとグミを用意した。まずは減菌したタイルに大腸菌を塗り、そこにグミとクッキーを5秒間のせて、菌がお菓子に移ったかを調べた。すると、5秒後のクッキーとグミには相当量の大腸菌が移っていた。つまり不潔なトイレなどの床では、5秒以内に拾っても食べ物はそうとう感染しているというわけだ。
1)「5秒ルール」は女性の70%、男性の56%に知られており、このルールが適用されやすい状況は、甘いお菓子が落ちた場合
2)キャンパスの床は疫学的観点から見れば清潔である
3)女性のほうが、男性よりも、床に落ちた物を食べる傾向にある
4)クッキーやキャンディーの方がカリフラワーやブロッコリーよりもルールを適用されやすい
5)もし落とした床が汚かったら、5秒以内に拾っても食べ物は感染している
イギリスのバーミンガムにあるアストン大学の微生物学のアンソニー・ヒルトン教授率いる研究チームは遂に太古の昔から議論されていた可食の議論に終止符を打つことができたかもしれません。5秒という時間は食べ物の安全性を左右する事が実証されたのです。
今回、大腸菌と黄色ブトウ球菌がどのようにして地面から食べ物に移動するのかを調査。
実験では様々な屋内の床(カーペットやプラスチック、タイルなど)に、トーストやパスタ、クッキー、ハム、ドライフルーツなど(ただしベタベタするデザートは含まない)を落とし、菌が付着する様子を研究しました。
カーペットに落ちた食べ物はバクテリアが着きにくい傾向にあり、フローリングに落ちた食べ物はバクテリアが着きやすく、5秒以上は本当に止めた方が良いらしい。そしてベタベタした食べ物は論外
- 1