聯合ニュースによると、韓国南東部の大邱（テグ）駅で三十一日朝、
ソウル行きの急行列車が韓国版新幹線の韓国高速鉄道（ＫＴＸ）の列車に追突するなど
三つの列車が絡む事故があった。
窓を割って脱出した乗客の一部がかすり傷を負うなどし、
五十代の男性一人が病院に搬送されたが、いずれも軽傷。

31日大邱（テグ）駅で発生したKTXなど列車3重追突事故と関連してKORAILが
国民謝罪文を発表して事故収拾に総力を挙げることを約束した。

事故の直接原因は大邱駅に止まっていたムグンファ号が
停止信号が出ているのに出発したことだ。

これと関連して、該当列車の旅客専務は国土交通部の調査で、
「信号をしっかり確認しないで機関士に出発を知らせた」と述べた。
ムグンファ号の機関士は「なぜ信号を守らなかったのか」という記者の質問に
「話す言葉がない」と述べた。

最初の衝突事故が起きると、すぐに待避を呼びかける車内放送があった。
しかし、線路の右側と左側のどちらに下りれば安全なのかは知らされなかった。
事故列車に乗っていた女性は、
「安全に待避するよう誘導する職員も見られなかった」と話した。

大邱駅の列車衝突事故で運行に支障をきたしていた京釜線の運行が完全に再開した。
1日、コレイル大邱本部によると、今日午後1時を期して事故現場の復旧作業を完了した。
事故発生から30余時間ぶりだ。

韓国鉄道公社（KORAIL）は2008年から、自動列車保安装置をそれまでよりも
優れた性能を持つ自動列車防護装置に交換する作業を進めているが、
問題の無窮花号はATPへの交換を行っている最中だったため、
これが作動しなかったという。