メキシコの麻薬戦争を描いたドキュメンタリーがヤバそう…

メキシコの麻薬戦争については、日本でもたびたびその危険さが報じられています。警官が皆殺しにされてなり手がいないだとか、朝起きると殺された人間の生首が並んでいるだとか…
そんなメキシコの麻薬戦争についてのドキュメンタリーが公開されるそうです。

kokaneewadokonee さん

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メキシコの「麻薬戦争」は相当ヤバイ

メキシコ麻薬戦争は、麻薬組織(カルテル)同士の縄張り争い、および麻薬密売の取締を推進するメキシコ政府と麻薬カルテルとの間で進行中の武力紛争のこと

軍隊なみの装備を持つ麻薬組織

2006年、メキシコ大統領に就任したフィリペ・カルデロンが撲滅を宣言したことで激化した国家と麻薬密輸組織(カルテル)との「戦争」は、ギャングだけでなく一般国民をも巻き込んで、現在までに推定7万人以上の死者を出していると言われている。

「メキシコ麻薬戦争」とネットで検索すると、とんでもない凄惨な画像が出てきて驚かれた方もいるかと思います。しかし、これがメキシコの実情なんです。

※遺体写真がわんさと出てくるので、検索する方は自己責任でお願いします。

警察への収賄や、汚職が横行した。地元警察と連邦警察という警察同士による銃の打ち合いも珍しくないという。金で動かなければ、力にうったえた。政治家や警察署長、そしてジャーナリストまでもが、幾人も殺された。

殺し屋によって8人が殺害され、道路に投げ捨てられた跡に残されたサングラスと血だまり

メキシコ麻薬戦争を取材したドキュメンタリー映画

ロバート・キャパ賞を受賞したイスラエル出身の報道カメラマン、シャウル・シュワルツ監督が、メキシコ麻薬戦争に迫ったドキュメンタリー。石油の輸出総額が300億円に上るメキシコは、世界10大産油国の1つに数えられるが、麻薬産業でも石油と同規模の輸出額があると推測されている。政府は2006年から麻薬組織撲滅の「麻薬戦争」を遂行するも現状を変えるには至らず、6年間で12万人もの死者を出す。その一方で、麻薬密輸ギャングをアウトローのヒーローとして受け止める人々も現れ、「ナルコ・コリード」という音楽ジャンルでは、麻薬カルテルを英雄として称えている。麻薬ギャングの讃歌を歌い人気を集めるナルコ・コリード歌手や、麻薬から街を守ろうと奮闘する警察官らの姿を通し、メキシコ麻薬戦争の光と影を浮き彫りにする。

撮影は苦労の連続。時には命の危険も…

1974年イスラエル生まれ。イスラエル空軍在籍時に写真を始める。除隊後イスラエルとヨルダン西岸の報道に身を投じる。現在ニューヨーク在住。 2004年にはハイチ蜂起の報道により、2つの世界報道賞を受賞。2005年にはガザ回廊の入植者をテーマとした写真でペルピニャンの国際報道写真祭ヴィザ・プール・リマージュで最高賞ヴィザ・ドール賞を受賞。2008年ケニア暴動の報道写真でアメリカ海外記者クラブによりロバート・キャパ賞を受賞。アメリカのタイム誌、ニューズウィーク誌、ナショナル・ジオグラフィック誌などで作品をコンスタントに発表している。2013年、初のドキュメンタリー映画『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』をベルリン国際映画祭にてプレミア上映。

自分自身がこのテーマに興味を持ち始めたのは2006年。取材は2008年から開始した。セタスはその暴力性で知られているが、どのカルテルも同様に凶暴性を秘めている。

具体的に命の危険を感じたことは4~5回はあったよ。もちろん単に疑心暗鬼になってしまっただけの場合もあり、取材に同行した録音技師と2人で思わず笑ってしまったこともあったが、それが続くと逆にリラックスし過ぎてしまう危険もある。

フアレスにいたときには、2回ほど強烈なプレッシャーを感じた時があった。間違いなく「お前たちを見張っているぞ」というメッセージが明確に伝わってきたので、すぐに引き上げたんだ。

実は、今回は潜入取材は一切しなかった。取材対象には必ず「自分が誰であるか」を明確に伝えて取材をした。1人の人物だけを追ったり、1つの事件だけを追わず、全体を描くことを心がけたので、逆に安全だったんだ。

アメリカ人は自分たちがメキシコの麻薬戦争に関わっていると自覚している人が非常に少ない。しかもメキシコで殺人事件に使われている銃の多くはアメリカから運ばれている。アメリカでは銃のコントロールが全く出来ていないからだ。

アメリカ軍も(メキシコ政府を支援するなど)麻薬戦争に直接的に関わっている。非常にいろんなレベルで関わっているのに、「メキシコのギャングが殺し合っているだけでしょ」という言い訳で隠れ蓑に使う人が多い。そんな現状に対する警鐘の想いも込めて、この映画を作ったんだ。

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