去る3月20日より埼玉県下水道局は、下水処理施設である新河岸川水循環センター(和光市)において、下水汚泥固形燃料化施設の稼働を始めた
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これまで下水汚泥は焼却処分をしてきたが、この施設では蒸し焼きにして燃料を生成。そして製造された燃料を民間企業に有償で提供し、石炭の代替燃料として有効活用されることになった
下水汚泥の内訳としましては、概ね風呂、台所などで出る家庭からの雑排水によるものが5割です。そして、し尿が3割、工場からの排水が2割となっています。
従来のように下水汚泥を焼却すると、同規模の焼却炉の場合、年間で15,000トンの温室効果ガスを排出していた。これに対して、汚泥を蒸し焼きにして固形燃料化させることで発生する温室効果ガス排出量は年間6,000トン。つまり、約6割の9,000トンを削減することができるのだ。
岡山の環境研究を行っている企業が海外で注目を集めている。その企業は、下水汚泥の再利用研究を行っているのだが、この度、画期的な利用方法を発見した。それは汚泥を食肉に加工するというものだ。
汚泥からタンパク質を取り出し反応材を加えることによって、人工肉を生成できるとのことだ。人工肉には、タンパク質が63パーセント、炭水化物が25パーセント、灰分が9パーセント、脂質が3パーセント含まれている。
通常の肉よりも脂分が少なく、低カロリーで身体には良い。しかしながら製造コストが高いため、もしも流通する場合には、通常の肉の何十倍もの価格になるそうだ。今後技術開発が進めば、低価格化が可能
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