太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁のナウル島にある共和国で、イギリス連邦加盟国である。国土面積は21km²であり、バ●●●市国、モナコ公国に次いで面積が小さい。
ナウル島はアホウドリや他の海鳥の糞が堆積してできたリン鉱石が豊富に存在していた。20世紀初頭にリン鉱石の採掘が始まり、外国へ販売することで国民は豊かな生活を享受した。
当時のナウルは所得税・法人税は無税、教育費無料、医療費無料、水道光熱費全部無料、そればかりか国民には一律に生活費(ベーシックインカム)が配布され、結婚すれば2LDKの新築一戸建てを国がプレゼントしてくれるという大盤振る舞いだった
出典 [木村昭二のどんと来い!フロンティア投資]世界一の富裕国から破綻国へ大転落、リン鉱石の島・ナウルの未来はどうなうる?|新興国投資 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン
採掘がピークだった1981年には170万トンを産出し、年間推定200億円以上を稼ぎ出しました。1968年の独立から1980年代末までの約20年間に、ナウルがリン鉱石から得た収入は5000億円以上とも言われています。当時の人口は5000人程度でしたので、国民1人あたりざっと1億円というわけです。
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ブロードウエーのプロデューサー志望者が支援者を見つけることができなかった時に、太平洋に浮かぶこの小さな島国を頼りにしたほどだった。
ついに国費が底をつき、2002年には公務員の給料が払えなくなりました。国有のエアーナウルも自慢の飛行機を次々に売り払い、最後の1機はメルボルンで米国輸出入銀行に差し押さえられました。唯一の銀行となっていた国営のバンクオブナウルも2006年に完全破綻。約3500人の預金が払い出し不可能になりました。
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もともと魚を釣り芋を掘ってそこそこ暮らしてきた人たちです。リン鉱石を掘ったといっても実際は海外からやってきた労働者が働いていたわけで、自分達は眺めていただけ
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それなのにお金だけがたんまり入ってきて、欧米の高カロリーの食事を覚えてしまいました。食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活をしているうちにブクブク肥え太り、今やナウルは世界一の肥満国家になっています。国民の肥満率は実に90%、糖尿病率は40%にのぼります。
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