藤子・F・不二雄語録

藤子・F・不二雄、本名・藤本弘(ふじもとひろし)、漫画家。

ZZ92 さん

246 PV

「子どもの夢と願望はすべての人間の基本」

出典 NHK・あの人に会いたい

「描くぼくが楽しみ、読んでくれる人も楽しむ、そんな漫画がずっとぼくの理想なんだ」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「43歳。デビューして26年。もっと何か、面白いマンガを描きたいと思い続けています。夢に終わるかもしれないけれど、その夢が僕らを支えているのです」

出典 二人で少年漫画ばかり描いてきた

「プロのまんが家になるということは、何万、何十万という単位の読者を相手にしなければなりません。まんが家は、自分の頭の中で作りあげたフィクションの世界を、紙面にうつしかえて読者に伝え、その共感をえたいと思って一生懸命にまんがをかきます。読者を喜ばせたい、楽しませたい、感動させたい、という気持ちがあるからこそ、プロのまんが家になるわけです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「読者というのは王さまで、その一人ひとりは、好みも違えば、感性も違います。もちろん、その理解度も違うわけです。この種じゅ雑多な王さまたちの集団を、一人でも多くおもしろがらせるパワーがないと、プロにはなれません」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「なにごともあきらめずに、ねばり強くやっていくことが必要です。わかってもらえないとなげくより、わかってもらうための努力をしなければなりません。そして、その答えはみごとに作品に反映していくのです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「「人気まんが」というのは、読者の求めるものと、まんが家が表そうとしているものとが、幸運にも一致したものなのです。いいかえれば、まんが家の体質(個性)というか、からだ全体からにじみ出た結果としての作品が、読者の求めるものにあった時こそ、それが「人気まんが」となるわけです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「「まんが」は積木細工ではないでしょうか。いろいろな形や色の積木を、あれこれ組み合わせることによって作品が完成するのです。魅力ある形、はなやかな色彩の積木を使えば、作品のできばえもすばらしいものになるでしょう。平凡な積木を素材としても、組み方に独創性があれば新鮮な作品を作り出せることになります。 同じ積木でも、組み立てる人が違えば、作品も違ったものになるはずです。 ところが、どんな天才的積木師でも、手もとに積木がなければ腕のふるいようがありません。大作のプランがあっても、積木がたりなければ生かすことができないのです。そこで、もしきみが一流の積木師を志すならば、まずは材料の積木を、せっせと集めることからはじめなくてはなりません。(略)積木というのは、「知識」のことです。(略)集めた知識は多いほど、その範囲も広ければ広いほど、作品作りには有利になります。知識がなければ、四コマまんがも、大長編もかけやしません」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「「まんが」というものを分解してみると、結局は小さな断片の寄せ集めなのです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「自信と劣等感とは、矛盾したパワー、エネルギーです。しかし、この両方を、一人の心の中にバランスよく持ち続けていくということは、まんがのみならず、作品をかく人間にとって、とても大切なことだと思うのです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「自信を持つということ-これは遠心力といってよいでしょう。外に向かって、強力にのびていこうとする力です。そして、自分の才能についての疑い(劣等感を持つ)、ほんとうに自分にまんが家としての能力があるかどうか悩むこと-これは求心力なのです。うちに向かってちぢこまろうとする力です。 このふたつの力というのは矛盾するわけで、なかなか一人の人間の中に共存するのがむずかしいと思うのですが、ぼくの投稿時代をふりかえってみると、切実な問題でした。(略)とにかく不安定で、自信と劣等感の間をゆれ動いていたのです。(略)結果として考えてみると、ぼくにとっては、このことがプラスになってくれたようです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「できるかぎり多くの作品を、それがモノになってもならなくても、どんどんかきていくこと。これは、決してムダになりませんし、むしろ貯金しているのだと考えるぐらいのゆとりがほしいものです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「ペン先ひとつで絵柄も変わってくる。なん本も線を引いて、自分の絵柄に合ったものを選ぶこと」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「四コマまんがは、たった四コマで話をまとめなくてはなりません。(略)ムダをはぶくという「まんが」の精神にピッタリのものなのです。ムダゴマは使えません。一コマ一コマにちゃんとした役割があるのです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「ドラマはつねに対立するものの間に生まれます。なぜ対立が生じたか、どうすれば対立が解消するのか-そこに悲劇も、そして喜劇も生まれてくるのです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「まんがをかく時だけでなく、ものを作る時には"省略"ということが、なによりも大切です。(略)コマのテンポが悪ければ、読者はすぐにも読みあきてしまうものです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「あらゆるストーリーはこのクライマックスを頂点に構築されているといってよいでしょう。クライマックスのできばえに作品の成功、不成功がかかっています」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「おもしろいまんがをかくコツは、まず作者自身にとっておもしろい作品をかくことです。」

出典 のび太の宇宙小戦争(下)

「大勢の一人ひとりに、自分が考えたストーリーを説明するのは不可能なのです。大勢の読者に公平に伝わる、わかりやすいものをかいてこそ、はじめて「人気」をえられる道ができるといってよいでしょう」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

「遠い少年の日の記憶を呼び起こし、体験した事、考えた事、喜び悲しみ悩みなど…。それを核とし、肉づけし、外見だけを現代風に装わせて登場人物にしています」

出典 藤子不二雄自選集9

「「人気まんが」をかこうとする時、かき手はふつうの人でなければならない、というのがぼくの考えです。 人気があるまんがということは、大勢の読者が喜んで読んでくれたということです。つまり、そのまんがのかき手と読者とのあいだに、共感を持つ部分がたくさんあったということなのです。ひじょうにかたよったものの見方や考え方をする人は、大勢の人の共感をえることができないということはいうまでもありません。(略)しかし、ただ単に「ふつうの人」だけであったのでは、まんがはかけません。プラスアルファーとして、なにか自分だけの世界を、最低ひとつは持っているべきなのです」

出典 藤子・F・不二雄のまんが技法

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