「他人に軽く扱われない技法」は2009年に出版されていたが、なるほどがおおい。

人の信頼を勝ち取る勝負というのは、トーナメント方式で行われている試合のようなもので、1回でも負けたら、その時点でオシマイであり、敗者復活戦などという都合のいいものはないと心得よう。

スタートライン2ed さん

159 PV

こんな本です。


人は、相手が語る話題によって、その人物の器をはかろうとする。その人がどんな人物なのかを知りたければ、その人が口にする話題を参考にするのがてっとり早い方法のひとつだからである。


社会人になると、高校の模擬テストのような客観的なテストはなくなるわけで、「知識がある」とか「知識がない」という評価は、どれだけ自分が知識をアピールできるかによって決まってくる。


自分の能力のいたらない点を認めてしまえば、相手はそれ以上あなたを責めるわけにはいかないし、相手を心理的に追いつめることもできる。


いつでも他人にやさしくしてはいけない。なぜかといえば、親切を受ける相手は、あなたのやさしさを当たり前のものとして考えるようになり、せっかくやさしくしてあげてもたいして感謝されないからである。


人間関係での主導権をとる簡単なコツをお教えしよう。それは、他人から話しかけられるのを待つのではなく、自分から話しかけることである。たったそれだけのことで、あなたの立場は、驚くほど高くなるであろう。


世の中には、他人から反対されることが絶対に許せない、というような狭量な心の持ち主もいるが、それはあくまで少数派である。大半の人は、あなたが反対しても、その話に耳を傾けてくれる善人である。


相手にすぐにナメられる人は、「凄み」が足りないから、ナメられるのである。この場合の凄みとは、強気な姿勢のことである。


人としての重みを感じさせたいなら、「古風なもの」「古めかしいもの」を必ず1つは持っておきたい。


仕事ができる男は、仕事以外のことにうつつを抜かさない。したがって、自分の持ち物も、頑丈なだけが取り柄という、シンプルなものが多い。


あなたが約束を破ったときに、相手はおそらく「ああ、大丈夫ですよ」と言ってくれるに違いない。しかし、それを真に受けるのは、本当のバカである。「大丈夫ですよ」という言葉の後ろには、「大丈夫ですよ、あなたとは、もう2度とビジネスをしないことにしますから」というホンネが省略されていることに気がつかないでどうするのだ。


男性にくらべて、女性のほうが、約束というものを軽く考えすぎているフシがある。組織において、女性が、男性にくらべてその地位があまり高くないことを、フェミニストの人たちはすぐに男女差別やら男尊女卑に結びつけたがるが、私に言わせれば、男性にくらべて女性はちょこちょこと約束を破るので、いまいち信用されにくいことが影響しているように思われるのだが。


男性にくらべて、女性のほうが、約束というものを軽く考えすぎているフシがある。組織において、女性が、男性にくらべてその地位があまり高くないことを、フェミニストの人たちはすぐに男女差別やら男尊女卑に結びつけたがるが、私に言わせれば、男性にくらべて女性はちょこちょこと約束を破るので、いまいち信用されにくいことが影響しているように思われるのだが。


訓練をやらせる前には、抑うつ的かを調べるテストにおいて、67%の人がうつ傾向と判定された。ところが、筋肉をつけさせるようにした4週間後には、その割合が42%に減少したのである。たった1か月でも、筋肉をつけさせると、抑うつ的で、クヨクヨした性格が改められるという証拠だ。


おそらくこの世の社会から、差別が根絶されることはないような気がするが、その理由は単純で、他人をバカにしたり、いじめたりすることが、本人の自尊心を高めるうえで大いに役に立っているからである。


心に余裕を持ちたいなら。自分の視点を絶えず「1か月後」に設定しておくことである。「1か月後までには、これくらいの仕事ができていればいいか」 そう考えることが、本人に余裕とゆとりをもたせ、そういうどっしりした姿勢が、他人にも頼もしく見えるのである。


もし本当に相手に尊敬してほしいなら、そこには圧倒的な差がなければならない。大人と子供のような、どうにもならない差があってこそ、はじめて相手を心服させることができるのだから。

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