【ユーザー必見!】ドコモ契約者の個人データ販売概要

NTTドコモは契約者の個人データ(性別、携帯番号など)を10月から企業向けに有料で販売するとの事なので調べてみました

日々まとめ人 さん

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NTTドコモは2013年9月6日、携帯電話の基地局で収集された利用者の位置情報などを企業向けに販売するサービスを、10月1日に開始すると発表した

Q どうやって人の位置情報を集めるのか。

A 携帯電話の基地局は、通信状況を確認するため、エリア内にどの携帯電話があるかを常に把握している。

 例えば、あるエリアにドコモの契約者が15人いたとすると、携帯電話市場におけるドコモの占有率は半数弱なので、エリア内におおよそ30人いたと推測できる。

Q どんな情報を売るのか。

A 基地局は、カバーするエリア内にある携帯電話の番号を捕捉している。この番号と、ドコモが持つ顧客の生年月日や住所、性別といった情報とを組み合わせることで、「○日午前8時台、東京駅周辺に50歳代男性が○万人いた。そのうち○人は都外の居住者」といった人の動きが分かる人口情報が得られる。ドコモは顧客企業の要望に合わせて必要な情報を販売する。

Q どういう利用方法が考えられるのか。

A ある地域の時間帯ごとの年代別、性別ごとの人の動きの変化が分かれば、飲食店はそれに合わせて、仕入れる材料の量や種類を調整できる。小売店の出店計画も立てやすくなる。

 地方自治体は、防災計画の策定やまちづくりに生かせる。ドコモは仙台市と共同で、災害時の帰宅困難者の推計調査を行った。今後は、学術分野での活用も期待できる。

Q 個人が特定される恐れはないのか。

A 使用するデータには、契約者の個人名や電話番号は含まれない。住所から番地を除いたり、年齢をあいまいにしたりして個人が特定できないように加工する。そのデータを調査子会社が分析して、リポートなどを作成して渡す。

契約者が電話で申請すれば、その人のデータの利用は停止する。

 もし対象から外したい場合は、電話窓口(ドコモユーザーは151、一般電話などは0120-800-000)に電話して申し込みます。ちなみに対象外になったユーザーの分は、「モバイル空間統計」からドコモの携帯電話の普及率を減らす形で処理され、統計全体の正確性には影響は出ません。

プライバシーデータの漏洩、悪用される心配はない

この種のビッグデータを扱うビジネスでは、プライバシー情報の取り扱いを心配する人もいるでしょう。今回紹介する「モバイル空間統計」では、先述したように、集計前に個人を特定するデータは除去されています。また後述する3段階の処理によって、個人データを保護する仕組みが取り入れられています。そのため、「モバイル空間統計」がどこかの企業に提供されていたとしても、名前や住所など個人のプライバシーデータは含まれていませんし、漏洩したとしても、個人情報まで漏れる心配はありません。

 モバイル空間統計で、ドコモ・インサイトマーケティングを介して、他の企業や団体に提供される情報は、“集団の人数のみをあらわす人口統計情報”であるため、この統計からユーザー個人を特定することはできないのです。

 このモバイル空間統計を作成する際、ドコモではデータの「非識別化」「集計処理」「秘匿処理」と、3つのステップを踏んで処理を行い、個々人のデータを保護しています

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