【トリビアまとめ】「豚に真珠」はキリストの言葉である

昔懐かしの「トリビアの泉」を再検証!

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当時の放送より

イエス・キリストに詳しい同志社大学神学部の橋本教授はこう語る。

Q.「豚に真珠」はキリストの言葉?

「えー、そもそも聖書というのはどういうものかということから説明いたしますと、これが現物ですね。新共同訳という二音後に翻訳されたものです。この他にも、えー、日本語訳は何通りもあるんですが、えー・・・」


「豚に真珠は確かにイエス・キリストの言葉です。」

新約聖書を開くと、マタイの福音書第7章6節に確かに記されている。

橋本教授
「意味としては、貴重な物、尊い物をその価値が分からない人に与えても無意味であるという警告の言葉だろうと思われます。」

【補足トリビア】
①聖書にはイエス・キリストの誕生以前に書かれた旧約聖書(ヘブライ語)と、誕生以後に書かれた新約聖書(ギリシャ語)の2つがある。新約聖書の「マタイの福音書第7章6節」でキリストが「豚に真珠を与えてはならない」と言ったとされており、これが簡略化しことわざとして使われるようになった。
②「豚に真珠」は世界の大半の国で使われている。
③「目からウロコ」も新約聖書にある言葉である。

再検証しました

キリストは、この豚に真珠を与えるという無意味な行為にたとえて、「真珠のように尊い教えを授けても、相手に理解できなければその値打ちがわからない」と言っているのです。

この言葉の由来は、新約聖書のなかの『聖なる物を犬に与えるな。また真珠を豚の前に投げるな』っていう文章が由来なのよ。

もとはイエス・キリストが語ったとされる聖書の中の言葉で、似たような意味のことわざに「猫に小判」があります。

一方、「豚に真珠」と反対の意味をもつことわざには、実力のある人が便利な道具を得て威力が倍増するいう「鬼に金棒、弁慶に薙刀(おににかなぼう、べんけいになぎなた)」や、理解の早さをあらわす「一を聞きて以って十を知る(いちをききてもってじゅうをしる)」などがあります。

イエスが、憎しみを引き起こしかねないものとして見ておられる宝石とは何であるのか?何よりも、まず真珠として思い浮かべられるものは、主イエスの宣べ伝えられた「神の国」の福音のことではないかと思います。

マタイによる福音書13:45以下にこういう主イエスのお言葉があります。「天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物を売り払い、それを買う。」

真珠は、ユダヤ教の伝統では宗教的に価値があるもののたとえで用いられる。犬と豚は、ユダヤ教では汚れた獣とされている。キリスト教では、ここで言う聖なるものを福音と考える。

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