メキシコまたはオーストラリアでつくられた「塩」という結晶を日本で「かん水(濃い塩水)」という状態に戻した後、再び「塩」につくり直しているのです。
こだわりの食品に数多く用いられており、愛媛県伯方島で作られ、古くから自然の風味を生かした塩として有名である。
Q.「伯方の塩はメキシコ産?」
尾方さん
「はい、確かに伯方の塩はメキシコ産です。」
確かに伯方の塩はメキシコ産だった。
1850年頃から愛媛県伯方島では、日光により海水を蒸発させ塩を作る「塩田法」で塩を作っていた。
【補足トリビア】
①「伯方の塩」を製造している伯方塩業は、自然塩の存続を願う消費者運動から事を発し、国から特別に自然塩の製造・販売が認可され、昭和48年(1973)に設立された塩製造メーカーである。
②「伯方の塩」は海水を自然の風と太陽熱で蒸発結晶させたメキシコの塩を日本の海水で溶かして、ニガリ(ミネラル)をほどよく残して作った塩、つまり「海水の成分を生かして」作った塩である。
清潔で安心・安全な塩をつくるために、輸入した天日塩田塩を日本の海水で溶かしてゴミや泥を取り除いて原料とし、再結晶させて「伯方の塩」をつくっています。
「は・か・た・の、塩!」のテレビCMでおなじみの伯方の塩ですが、実は国内で取れた塩ではありません。しかし製品の原産国は日本になっています。
偽ってあたかも国産品のようにしているわけではありません。それを語るにはまず塩の歴史を紐解く必要があります。
実は、メキシコまたはオーストラリアでつくられた「塩」という結晶を日本で「かん水(濃い塩水)」という状態に戻した後、再び「塩」につくり直していた((;゚Д゚)!
制約の下、専売公社から許された製塩法は、その当時専売公社が「メキシコ、オーストラリア」から輸入していた「原塩(天日塩田塩)」を利用する方法でした。
1971(昭和46)年「塩業近代化臨時措置法」が成立し、日本では「イオン交換膜製塩」以外の方法で海水から直接「塩」を採ることが出来なくなりました。
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