【日本の本気】次期駐中大使に任命される垂秀夫氏、めっちゃ”強硬派”だった!

次期駐中大使に内定した垂秀夫氏が話題になっている。彼はものすごい”対中強硬派”として知られ、中国からは「スパイ」と恐れられている人物だったのだ。この人選からも、日本が中国に対して”本気”になっていることがわかる。

圧倒的みかんちゃん さん

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▼次期駐中大使に垂秀夫氏が任命される

新たな駐中大使に任命された外交官(現職:官房長)
対中国・台湾などで独自の人脈を築いていることが評価されたと言われている。

政府は、在任が4年を超えた横井裕駐中国大使(65)を交代させ、後任に垂秀夫官房長(59)を起用する方向で調整に入った。複数の政府関係者が15日、明らかにした。

1985年に外務省入り。中国語を専門とする「チャイナスクール」の出身で、中国・モンゴル課長や駐中国公使、領事局長などを歴任し、昨年7月から現職。

・中国、台湾などに広い人脈を持つ”外交のプロ”

中国課長や中国駐在公使などを歴任した。

外交官としての海外勤務は中国、香港、台湾の中華圏だけであることは、キャリア組としては極めて異例。とりわけ、2度にわたる台湾(日本台湾交流協会台北事務所)勤務は日台断交後初めてのケース。

台湾にも精通しているという。

中国共産党内にも独自の人脈を築くなど実力派として知られており、こうした点を評価されたとみられる。

その人脈をどう活かすか、垂氏の手腕が期待される。

経歴を見れば納得の人選だが、それ以上に中国側が垂氏に対し警戒感を示しているという。

▼”対中強硬派”の垂氏に中国がザワつく

対米関係がギクシャクしているなか、中国側は日本に”友好的な姿勢”を求めているようだが…?

垂氏はチャイナスクール出身にもかかわらず、数少ない対中強硬派との指摘がある。

垂氏をよく知る全国紙ベテラン記者は語る。

「小泉政権の日中関係悪化後に戦略的互恵関係を打ち出した中国課長。戦略的な思考を持つ優秀な外交官ではある。しかし本領は大胆な情報収集活動。中国との間で大きな摩擦を起こしてきた」

この大胆な働きっぷりが”強硬派”と恐れられる所以だ。
現に中国側からは「スパイ課長」と警戒されている。

・警戒されすぎて妨害工作を受けたことも

中国当局も焦るほどの有能な外交官だとするなら、今回の人事は大正解と言える。

「香港時代も北京に飛んで情報機関と接触していた。危険な橋を渡ることがあるのか、チェーンファックスといって延々とファックスを送り続けられる妨害工作に遭ったこともある。

後輩たちからは『すごい人だ』と尊敬されていました。本人は『俺みたいな人生を目指すべきではない』と笑ってはぐらかしていましたが」(外務省関係者)

出典 週刊文春2008年7月31日号

背中で示すタイプの仕事人だ…

・台湾独立派とも親交のある”親台派”

写真右が垂氏、真ん中に映っている人物が陳建仁氏(当時の副総統)

※2018年撮影

対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所で勤務していた経験もあり、台湾でも多くの人に親しまれていたという。

台湾政界の関係者も、

「当時の与党の民進党に積極的に食い込んでいた。口数は多くないが、キレ者だった」と口を揃える。

「垂さんが離任するとき、台湾政界・官界から大勢の人が集まり、盛大なパーティーが開かれました。総務部長のお別れ会としては異例のことです」(在台湾記者)

出典 週刊文春2008年7月31日号

民進党といえば、台湾独立派で知られている政党だ。

親交がある台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)副代表の蔡明耀(さいめいよう)氏が16日までに中央社の取材に応じ、垂氏について「真面目で非常に優秀な外交官」だと語り、広い人脈も持つと称賛した。

台湾での信頼度はすこぶる高いようだ。

中国側から恐れられるような人物を”あえて”駐中大使に任命した日本政府。その意図は…?

▼安倍政権の狙いは、中国に”踏み絵”をさせること

垂氏を、このタイミングでわざわざ次期駐中国大使に内定し、中国政府に同意(アグレマン)を取り付けようとしている。断れるものなら断って見ろと言わんばかりだ。

 もし中国が断ってきたら、それを大きく報道し、中国とはこんなに日本を敵視する悪い国だと宣伝するつもりだ。大使人事を拒否するということは外交関係を緊張させる異例の事態だ。それをおそれて中国が垂秀夫次期駐中国大使を受け入れる事になれば安倍首相の勝ちだ>

受け入れられればもちろん、断られても中国の横暴さを国際社会に示すことができる。
どちらに転んでも”勝ち”なのだ。

中国が最も警戒する垂氏をあえて起用し、アグレマンの取れていない段階で一部マスコミにリークした意図は、中国に踏み絵を迫ったということなのである。

現時点で中国側はリークに反応を示していない。
「下手に動くと火傷する」というのが本音だろう。

絶妙なタイミング、絶妙な人選で中国を揺さぶる政府。

今後の対中政策は、垂氏の駐中大使任命で方針が決まったと言っても過言ではない。

▼”対中強硬派”へと舵を切った日本

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