保育士の離職率が高いのは給料の低さが原因って本当?

保育園の入園待ちが取りざたされる昨今ですが、頭を抱えているのは利用者ばかりだけでもありません。
給料の低さが原因となり、保育士の離職率が高まっているという噂は本当なのでしょうか。

FC2USER577663JIL さん

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保育士のやりがい

仕事を続けるうえで、そこにやりがいがあるかどうかはとても重要です。
保育士という仕事には、どのようなやりがいがあるのでしょうか。

近年「保育士は保護者から文句を言われやすい」とネガティブイメージが付いてしまっていますが、保育士の仕事をしっかりと行えば、子供たちからはもちろん、保護者からも感謝されます。
保育士の中には、子供が卒園した後も付き合いが続き、家族ぐるみの付き合いに発展することもあるようです。

保育園に通うのはまさに育ち盛りの子供たち。
わずが数ヶ月で外見も内面もどんどんと成長していく年頃です。
そんな子供たちの成長を近くで見守り、時には子供たちの成長を後押しできることは、保育士ならではのやりがいと言えます。

卒園して成長した園児に街で声をかけられたり、大きくなった卒園生が保育園に遊びに来てくれたりすることも最高にうれしいことではないでしょうか?

あるベテラン保育士さんがおっしゃっていたのですが、卒園生が出身園に実習に来て、「先生のような保育士になりたくて…」と言われた時に保育士をやっていて良かったと心から思ったそうです。

保育士の給料事情とは?

やりがいも大事ですが、仕事として働くからには、やはり給料面の条件も欠かせません。
保育士の給料事情について、チェックしていきましょう。

平成27年の賃金構造基本統計調査によれば、保育士の大まかな年収は300〜340万円。月収は21万円ほど、賞与が出た場合は60万円くらいと推測されています。保育士として現場にいる限りは、この給与はほとんど変わらないのが現状。主任や園長になったり、複数の園をまとめるエリアマネージャーを務めたりしない限りは、給与面はかなり厳しいようです。

年代別の平均年収は20代で273万円、30代で275万円、40代で331万円。20~30代でほぼ変わらず、40代で大幅にアップしてます。

保育士が求める待遇とは?

給料の安さが問題視されがちな保育士の仕事ですが、上記の通り、実際は極端に安いというわけでもなく、それどころか年々改善傾向にもあります。
それでも不満が上がりがちな現場では、どれくらいの給料条件を理想としているのでしょう。

待機児童解消のために保育士を増やそうとする狙いで、民主党と維新の党は平成28年3月10日、保育士の賃金を引き上げる法案を議員立法で今国会に提出する方針を固めました。安倍晋三首相は11日の参院本会議で、保育士の待遇改善の具体策を今春に示す方針を明らかにし、「1億総活躍プランで具体的で実効性ある待遇改善策を示し、人材を確保していく」と述べています。

希望する増加額の平均は、¥68,632(回答からのおおまかな平均額です)。一番多かった回答は、「4~5万円」38%。次いで「6~10万円」31%でした。国が当初提示した額の1万円とは約¥59,000の差があることがわかりました。

野村総合研究所の担当者は「これまでの調査では、金銭的な報酬が高いことを重視する人が多く、国や自治体も補助や手当を設けてきたが、働き方の多様性を求める声も多いことが分かった」と調査の意義を分析。「希望する働き方で働き始められるなら保育士として働いてみたい」など多様な働き方を求める声が多いことから、短時間だけ保育に入る「短時間勤務保育士」をもっと増やすことなどを提案しています。

保育士が好待遇の職場を見つける方法とは

国の待遇改善を待つことのほか、職場選びを工夫して好待遇を実現する方法もあります。

■キャリアアップ

研修をクリアして新設された役職に就けば、月最大4万円の給料アップを目指せます。

保育士としての経験年数が3年以上あれば、正社員だけではなく派遣や契約社員、アルバイト・パートも研修を受けることができますので、今の園で給料とキャリアを上げていこうとお考えの方にオススメです!

昇進によって給与アップを目指すためには、あなた自身が昇進に値する保育士になる必要があります。

主任を目指す人は、主任業務を行なえるだけのスキルを習得しなければなりません。園長を目指す人は、保育士としての高いスキルの他に、園長にふさわしい人間性を備える必要があります。

■施設ごとの違いを比較する

職場の運営母体の規模によっては、充実した福利厚生や高水準の給料が期待できることも。

勤務形態は、職場が延長保育や休日の預かり保育、24時間保育に対応しているかなどで変わってきますので、給料アップを目的に転職する際は、保育施設ごとの給与水準や働き方の違いをしっかりと理解することが大切です。

■上司やトップに相談してみる

不満を持ったままお仕事を続けるのは、辛いものです。そんなときは、自分の想いを信頼できる園長や上司に伝えてみましょう。

「今年は変わらないけれど、来年から給与が上がる予定」「〇〇の業務も担当すれば昇進の可能性が高いので、給与アップにつながる」など、あなたが知らない情報を教えてくれるかもしれません。

■小規模施設の園長になる

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