不況の中でも金の価値が下がらなかった
ゴールド投資が注目を集めている理由と取引会社の選び方
近年ではゴールドへの投資に人気が集まっています。不況においても金の価値は下がらない、インフレに強い、固定資産税がかからないなど多くのメリットがあるからです。そんなゴールド投資を行う方法と取引会社を選ぶポイントについて知っておきましょう。
さまざまな投資方法がある中で、ゴールド投資の人気が高まっているのにはさまざまな理由があります。
インフレにおいてもデフレにおいてもゴールドの需要が高まることも理由の一つ。
ゴールド投資の人気の理由にはどういったものがあるでしょうか?
金を保有している人の多くは、「実物資産」に魅力を感じているようです。
世界の歴史を振り返ると、株式や債券・預貯金などは発行元が破綻したり信用が下落して2足三文になったことがありますが、金は一度も「紙くず」化したことがありません。
預貯金、株式、債券は「紙の資産」という呼ばれ方をします。「紙の資産」そのものに価値があるのではなく、発行元の信用や業績によって価値が変動します。
英国のEU離脱決定による金融市場の混乱など世界経済に不透明感が増すなか、信用リスクのない安全資産として金の需要が高まっています。
また、金はインフレヘッジに有効であり、将来を見据えた長期的な財産保全の手段として優れているといわれています。
さらに、株式や債券など金融資産と異なる値動きをする傾向があるなど、金をポートフォリオに組み入れることで金融資産のリスク分散の効果が期待されています。
金は、経済の成長と共に需要が大きく伸び、価格も上昇する傾向にあるといわれています。一方、人類の有史以来掘られてきた金の量は、およそ18万トン強といわれ、よく使われる例では、東京体育館の50mのオリンピックプール3杯半分にすぎません。こうした金のもつ「希少性」、永遠に変わらない、錆びない、腐らない「不変性」が金の価値の根源にあるのではないでしょうか。
株式投資のような倒産リスクがなく、不況時には需要が高まるなどメリットの多いゴールド投資。
ゴールド投資はどのように行えばよいのでしょうか?
ゴールド投資を行う方法についてまとめてみました。
まず、もっとも身近で心理的にもハードルが低いと考えられるのが、金のジュエリー(宝飾品)を購入するという方法です。指輪やネックレスなど、趣味と実益を兼ねることができます。
地金(じがね)は、インゴット、ゴールドバーなどとも呼ばれています。いわゆる延べ棒のような形で保有するのが地金での金投資の特徴です。
1キログラムの地金が投資用として一般的です。100万円以上の資金を運用する場合に適しています。
毎月一定の金額ずつ口座引落で金を購入する投資法ですが、買い付け自体は毎日行われます。
日々の価格変動によるリスクをおさえるために、金が値上がりしたときには購入量を少なくし、金が値崩れしているときには購入量を多くする、ドルコスト平均法という手法で買い付けが行われます。
一定の金額しか購入しませんし、1000円程度の少額から始めることができますので、投資初心者でもできる堅実な投資法です。
株式に近い形での金の購入方法として、金ETFもあります。
金ETFは、「金価格連動型投資信託」の事で、金地金の現物のみで運用する投資信託を、有価証券化して証券取引所に上場したものです。
堅実な投資を目指すなら、純金積立がおすすめです。
純金積立では、価格変動のリスクを抑えて購入できる「ドルコスト平均法」が用いられています。ドルコスト平均法では価格変動にかかわらず、あらかじめ設定した金額分の金を購入していきます。
この購入方法では、金の価格が上がった時は買付重量が少なく、下がった時は多くなるため価格変動リスクを抑制することができます。
金の取引会社もさまざまです。
手数料やサポート体制などに違いがありますので、損をしない、また自分に合った取引会社を選ぶことが大切です。
金の取引会社を選ぶにはどういった点に注意すればよいのでしょうか?
オンライン取引はやはり安いので、頻繁に取引する人は絶対にオンラインで行うべきですね。いまはスマホでデイリーにチェックする時代になっていると言えるでしょう。商品先物取引を行っている人は年配の方が多いですが、インターネットやモバイルから逃げずに便利な機器は用いた方が稼げるトレーダーになる近道となりますよ。
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