大腸がんの合併症とは?対策として定期検査が有効?

大腸がんと言っても、ステージによって症状や状況が変わります。
今回は大腸がんの合併症についてまとめました。

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大腸がんに合併症はある?

こちらでは、大腸がんの合併症について見ていきましょう。

術後に腹腔内(お腹の中)に出血が起これば、再手術をして止血(出血を止める)処置が必要になることがあります。また、吻合部(腸と腸を縫い合わせたところ)からの出血があれば、大腸内視鏡による内視鏡的止血術や再手術による止血が必要になることがあります。なお、出血量が多ければ輸血を要することもあります。

術後に縫合不全(腸と腸をつないだ部分がうまくつながらず腸液が腸の外でお腹の中に漏れること)が起こると、長期の絶食や体外からのドレナージ(CTやエコーなどで見ながらお腹の中に漏れた腸液を外へ出すチューブを入れる処置)などが必要になることがあります。

手術後には体力、免疫力が落ちるため、細菌などに対する抵抗力が弱くなって感染を起こすことがあります。とくに、お腹の中で感染が起こって膿瘍(うみ)がたまると、ドレナージ(うみを外へ出してやる処置)が必要になることがあります。他に、腸炎を起こしたり、お腹の傷が膿んだりして点滴や傷の処置が長引くこともあります。

このように手術後にはさまざまな合併症の可能性があるので注意しましょう。

術後の生活の質をあげるためには?

こちらでは、術後に生活の質をあげるためのことについて見ていきましょう。

術後は便通に変化が生じたり、排便リズムが以前と異なったりします。多く見られるのは下痢や軟便、便秘、排尿困難などの症状です。こういった変化に戸惑いや不安を感じる方も珍しくありません。しかし、これらの症状は時間の経過に伴って徐々に改善されます。薬の服用で改善できることもあるので、医師に相談してみると良いでしょう

低下した消化機能を補うために、第一に心がけることは少量ずつよく噛んでゆっくり食べることです。胃で粥状にできない代わりに、口でしっかり噛むことで食物を細かくし、唾液中の消化酵素と混ぜ合わせるのです。消化・吸収を促す食べ方は、機能低下した大腸の下痢・便秘対策にも有効です。胃腸の働きを助けるために一口20回以上を目安にゆっくり噛みましょう。

腸閉塞の予防

腸閉塞の予防は、一度に食べ過ぎないことです。繊維質の多い食品は細かく切り、腸壁にはりつきやすい食品は細かく刻むなど、消化しやすくする工夫をしましょう。また、便秘にならないように水分を摂ることも忘れずに。

これらに気をつけて生活をすることで再発のリスクを軽減することも可能です。

大腸がん対策として定期検査が有効

こちらでは、大腸がん対策として定期検査がおすすめされている理由について見ていきましょう。

大腸がん死亡者ゼロを目指して

大腸がん死亡率減少を目指して便潜血検査による健診を強く推奨していますが、米国では肺がんについで大腸がんが死亡原因の2位を占めるため、そのスクリーニングにも力を入れています。

検査は決して無駄にならない

大腸がんの便潜血反応によるスクリーニングは死亡率抑制効果がはっきりしているばかりでなく、将来の医療費抑制にも重要な役割を果たすことが海外の研究グループからの報告で示唆されています。

バリウムを飲む検査もある?

大腸がん検診の方法については、便潜血検査以外にも内視鏡検査やバリウムを用いた注腸検査に加えて、最近ではCTを用いたコロノグラフィと呼ばれる検査方法があります。

定期検査と言っても方法はさまざまです。
医師と相談をしてその時に合う検査方法を行いましょう。

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