【北海道地震】295万戸が停電した理由を解説

連日テレビやネットで取り上げられている北海道地震。
その被害の中でも特に目立つのが北海道全域に渡る停電です。
なぜ停電が起きたのか、大停電に備えて今何ができるのか解説していこうと思います。

Colonial58 さん

7 PV

北海道地震の被害をまとめてみた

9月6日午前3時に北海道を震度7の地震が襲いました。
どれだけの被害が出たのか、情報をまとめてみました。

死者数などの情報はに発表媒体によってばらつきがあり、現時点(7日18時30分)で確認できる情報では、政府発表によると「死者9人と心肺停止7人」。

なお、北海道庁(16時)の発表によると死者数、心肺停止者、安否不明者はそれぞれ12人、5人、22人。時事通信(17時37分配信)ではそれぞれ13人、5人、22人となっています。

北海道電力によると、道内のすべての火力発電所が停止し、道内全戸の約295万戸が停電している。

北海道地震の被害は凄まじく、土砂崩れや液状化現象など北海道に大きな爪痕を残しました。

特にニュースで大きく取り上げられたのは、北海道全域の停電です。これまでの地震ではなかった全面停電はどうして起こったのでしょうか?

全面停電した原因「ブラックアウト」とは

北海道全域のような規模の停電はこの地震が初めてでした。
全面停電の原因はブラックアウト(全系崩壊)が原因とされています。

問題は損傷だけでなく、3基が同時に止まったことにもあった。最大165万キロワットの発電能力が使えなくなり、北海道の使用電力のうち半分程度の供給が瞬時に消えた。

発電所で 出力を細かく調整しながら供給するバランスの指数「周波数」が、急激に崩れて、 タービンの故障やシステムの異常を避けるため、電力の供給を自動的に遮断する仕組みが働きました。

ほかの火力発電所が需要量をまかなおうとしたが追いつかず、逆に設備への負荷やトラブルを避けようと安全機能が作動して供給を次々と遮断した。

道内各地で連鎖的に電気の供給停止が広がり、離島を除く北海道全域の停電につながった。こうした連鎖的な電気の供給遮断はブラックアウトと呼ばれる。

要約するとこうです。

▶北海道電力の半分を担っていた苫東厚真火力発電所が停止 
▶電気の供給が間に合わなくなる 
▶他の発電所が足りない供給をかかなおうとするが追いつかない
▶発電機器の負荷やトラブルを避けるため供給をストップ

これが北海道の全発電所に起きました。これをブラックアウトといいます。

ブラックアウトは他の地域でも起こる?

ブラックアウトの最大の原因は、需要の半分を1つの発電所が賄っていたことです。
もし、東京が大地震に襲われた時ブラックアウトは起こるのでしょうか?

大手電力各社は「ゼロではないが、考えにくい」(幹部)と話している。2011年の東日本大震災直後には東京電力福島第1原発停止の影響などで東日本を中心に電力が不足。この経験を踏まえ、全国的に電力を融通できる仕組みが強化されたためだ。

第1に、分散型電源を分散立地させることである。大規模発電所だから集中するが、小規模発電所は必然的に分散する。各地に散らばっていれば、災害などによりいくつかが運転停止しても、その全体への影響は軽微になる。域内の半分の供給力が脱落するといったことにならなければ、需給バランスを維持できる可能性が高まる。

東京の発電所は分散型で、電力の供給を各発電所に均等にしています。

そうすることで、1つの発電所がストップしても停電などのトラブルを最小限に抑えることができます。

そのことから東京ではブラックアウトは起こりにくいと言われています。

今からできるブラックアウト対策

今回の北海道地震で、いかに電気が大切かわかったと思います。
ブラックアウト、または大停電はどの地域でも起こりうります。

それに備えるにはどうしたらいいでしょう?

太陽光発電を使って発電したエネルギーを蓄電池で貯めておくことで、夜間の電力を節電したり、万が一の災害対策にもなります。

電気は溜めておくことができないといわれますが、標準的な蓄電池なら、炊飯器や冷蔵庫といった機器を3時間程度は動かすことができます。

前述の太陽光発電は天候が悪いと発電できず、電気は使用できません。その点、蓄電池は一定時間ではありますが、天候に左右されることなく電気を使うことができます。

持ち運びしやすいコンパクトサイズながら、1台のスマートフォンをフル充電可能。非常時だけでなく、通勤・通学などで普段使いできます。充電式リチウムイオン電池内蔵バッテリー。

太陽光は太陽さえあれば発電できるのでおすすめです。

蓄電池は一定時間しか使うことができませんが、節約次第で使用時間を延ばすことができます。

モバイルバッテリーは連絡手段や情報収集手段の確保のためにも、何個か備えておきたいです。

他にも大停電に備えて、いつ大地震が起きても大丈夫なようにしておきましょう。

  • 1