注文住宅とは、新築住宅のうち、建物の仕様から間取り、外観、内装といった建物の在り方を、建築依頼者が計画する建築方法のことです。
注文住宅のメリットやデメリットは?岐阜で注文住宅を建てよう
自分たちの要望を詰め込んだ「注文住宅」は、建てる前に多くの工程があります。その中で発生してくるメリットやデメリット、注文住宅における基礎知識などを紹介していきます。
家造りをする会社は、個人大工、工務店、ハウスビルダー、ハウスメーカー等々沢山あります。
実際のところ、ある一定レベル以上の家を建築できる「建設業の許可」を受けて建設業を営む会社の数は、全国約46.5万業者もあります。
平成28年度では、年間97万4千戸の家が建てられていますが、建築する業者が46万社もあることは驚きです。
日本で一番沢山の家を建てている積水ハウスは1社で1年間に約2.5万件もの家を建てていますし、パワービルダーと呼ばれる分譲業者なども年間何千棟も建てています。
多ければ良いと言うものでもありませんが、逆に新築を全く建てていない業者も相当数あるということです。
そんな沢山ある建設会社の中から1社に絞るのは、なかなか難しいことです。
特に気をつけて欲しいのが、住宅ローンの支払いを「家賃感覚」とらえている方は注意が必要です。一見、同じ金額であれば、同じような感覚になる気持ちもわかります。
しかし、ローンの支払う金額と家賃の金額は、同じ8万円でも実際にかかる費用は異なるのです。
持ち家を持つと、固定資産税や外壁塗装などの修繕費用の積み立ての費用がかかります。実際は、毎月の返済に加えて2~3万円の費用が必要なのです。
つまり、住宅ローンの返済が8万円の場合、実際にかかるお金は11万円になるということです。また、住宅を持つと賃貸で暮らしていたときとは違い、思いがけないお金が必要になります。
おしゃれなキッチンにしたい、広々として陽当りの良いリビングにしたいなど、家づくりを考えると自ずと夢が膨らむものです。そのためか、あれもこれもといろいろな希望が出てきますが、ほとんどの場合ファーストプラン通りとはいきません。なぜならば、予算との兼ね合いや、実際に建築可能かどうか、法律に則った住宅になっているかどうかなどで希望とは調整する必要があるからです。
注文住宅の建設でよくあるトラブルが、業者と依頼主の間に起きる認識のズレです。依頼主の思い込みやコミュニケーション不足によって、希望内容が伝えられていなかったというトラブルが起きています。結果、イメージとは大きくかけ離れた家が出来上がることになるのです。家づくりは多大な費用をかけるため、失敗は許されません。トラブルを起こさないためにも、注文住宅の知識をしっかり習得することと業者とのコミュニケーションを大切にすることが重要なのです。
例えば、あまり家にこだわりがなく、担当の人が出してくる図面に「これでいいです」と答えてしまえる人ならば、注文住宅にする必要はありません。
工法のよさだけで選ぶなら、他のメーカーだってあるからです。
注文住宅を建てようと思うなら、「面倒くさい」は禁句です。
時間と手間をかけて、しっかりと取り組まねばなりません。
それは施工主だけでなく、一緒に住む家族に対しても同じ事が言えます。
勉強は不可欠なのです。
家を建てる時の最大の楽しみと言ってもいいのが間取りではないでしょうか。
家族がいる方は、空間をどのように活用するのかが悩みどころでもあります。
しかし、多くの人が「部屋の割り振り」や「玄関の吹き抜け」に気をとられがちになり、収納スペースの確保を怠りがちです。
間取り決めの際、収納スペースはかなり重要なポイント!
収納スペースが少ないと、かなり不便な新生活になってしまいます。
以上が、注文住宅を建てる前に知って抑えておきたいポイントです。業者に全てを丸投げするのではなく、ある程度を知識を持っておいて最低でも自分たちの要望を伝えられるレベルまでにしておきましょう。
建売住宅のメリットとして、まず購入手続きが簡単なことが挙げられます。売主業者のプランで建てられた住宅を、その敷地と一緒に購入することになるため、売買契約時に手付金を支払って、残りのお金は住宅ローンで一括して借りるなど、資金の流れはマンションや中古住宅を購入するときと同様に、比較的単純です。
まず、すでに完成してしまっている建売住宅に対し、希望をカタチにすることができる注文住宅は、間取り・外観・仕様といったすべてにおいて自由度が高く、これが最大のメリットと言えるのではないかと思います。
「外観は欧風がいいなぁ」
「キッチンは少し広めに!」
「耐震性のある家で、家族と安心して暮らしたい」
こういった様々な要望を実現できることは、大きな魅力です。
注文住宅は、家を建てるための建築資材をある程度自由に選ぶことができます。こだわりたい部分にはしっかりと費用をかけ、特にこだわらない部分は安く抑えられる、というように予算配分を行うことができます。
それぞれの家族に合わせて家づくりをしていける注文住宅は、そうした将来的な増改築も踏まえて建物を計画していくことが可能であり、長く同じ建物そして土地に住み続けていくことができるでしょう。
また、建築現場を実際に見ることができることも注文住宅のメリットです。
建て売りでは、大工さんと顔を合わせる機会はありませんが、注文住宅なら大工さんと直接話をしたり質問したりすることもできます。
お互いの顔を知っていることで、大工さんも、より丁寧な仕事を心がけてくれるかもしれません。
さらに、注文住宅は自分で考えて作ったという満足感を得られますし、家族と話し合う機会が増えるので、家族の絆が強まったと感じる方もいらっしゃいます。
契約して即入居の建売住宅に比べ、相談事項が多い注文住宅は、初期面談から契約まで1~2ヶ月かかることも多々あります。
土地探しから始める場合であれば、なかなか気に入った土地が見つからず、半年経ってまだ土地を探しているなんてケースも・・・
また、土地と建物で別々の相手と契約をしたり、それに伴う費用を支払ったりと、契約までの工程がやや複雑で、手間がかかります。
”とり急ぎ入居したい”、”仕事が忙しくて時間がなかなか取れない”などの事情がある方にとって、この手間は大きなデメリットになってしまいます。
注文住宅のデメリットは、自由度が大きい反面、こだわりすぎて予算をオーバーしてしまうことでしょう。
また、打ち合わせの必要が多く、完成までに時間が長くかかること、
場合によっては土地の取得や諸手続きなどの必要があることなどです。
先に土地を購入して注文住宅を建てる場合、土地購入資金に対する金融機関の融資が難しい場合もあります。土地購入資金を住宅ローンの一部実行分として融資する金融機関のほか、土地購入には住宅ローンよりも高い金利のローンしか融資しない金融機関もありますから、事前に入念な打ち合わせをすることも欠かせません。
まずは、「とにかく面倒である」ということ。
これは同時に、「勉強しなければならない」ということにもつながります。
ある程度「モデル」が決まった建売住宅とは違い、
注文住宅の場合、たとえば床の色、ドアノブの仕様、こういった小さなところまで
全て自分で決めなければなりません。
注文住宅は設計費もかかることや、建築部材も単品購入が多いことから、建売住宅と比べると、どうしても割高の傾向になります。
設計段階では気付かないことも多く、実際に完成したら住みにくい家となってしまうリスクもあります。
また、着工してからも、急に設計変更を行うような場合もあり、追加工事費用が発生することもあります。
コストコントロールが難しいというのが注文住宅のデメリットです。
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